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広告クリエイティブ作成で重要なこと

nakano/Posted on /Comments Off

みなさん
株式会社N-appleマーケティング部です。

広告効果の良し悪しは、
広告クリエイティブのクオリティ(訴求)×適切なターゲティング
によって決まります。

企業が持っている商品、サービスは「どのようなユーザー」に対して「どんなメリットがあるのか、どのような課題を解決できるのか」を考え、クリエイティブに訴求することで広告効果を最大化できるのです。

そのために必要なのが、ペルソナ設計です。
この段階で「どのようなユーザー」の部分を定義します。

次にそのユーザーに対しての訴求をクリエイティブに落とし込みます。
最初にクリエイティブを作成する場合は、固定観念に捉われず、様々な観点から考えるのがポイントです。

今回はスズキ株式会社の軽自動車スペーシアを例に、クリエイティブ作成の流れを見ていきます。
http://www.suzuki.co.jp/car/spacia/

(1)メインターゲットを考える
まず、軽自動車のメインとなるターゲットについて考えます。
大きく分けて軽自動車という製品自体のメリットは以下です。

■軽自動車のメリット
・燃費が良い
・自動車保険が安い
・税金が安い
・高速道路が安い
・普通車よりも販売価格が安い
・車体がコンパクト
■軽自動車のデメリット
・ボディが薄いので安全性に不安がある
・パワーが弱い
・4人までしか乗れない
・社内が狭い

金額面にメリットが大きく、自動車性能としてはデメリットの方が大きいと考えられます。
実際に販売実績からもそのような結果が出ていますが、軽自動車は車に対するこだわりが強い男性よりも女性にニーズが高く生活の必需品として重宝されています。

そこで、クリエイティブで訴求するターゲットを「自動車が生活必需品(通勤、買い物、送迎など)となる女性」とします。

(2)訴求を考える
次に先程設定したターゲットに対して、スペーシアの場合どのような訴求が響くかを考えていきます。

軽自動車自体のメリットは費用面の安さですが、スペーシアも競合他社の製品もその部分では大きく変わらず、訴求としては不十分です。

そこで、競合他社の軽自動車と比較した時のスペーシアの強みを見ていきます。
スペーシアの強みは、製品名にあるように収納スペースの広さです。

社内が狭いと思われがちな軽自動車なのに「収納が広い」という部分が訴求ポイントとなり、
ユーザーメリットとなります。

(3)クリエイティブに落とし込む
クリエイティブに落とし込む際は、ユーザーの観点に立って利用シーンに応じたものを考えるのがポイントです。

ターゲット女性は通勤、買い物、家族の送迎での利用シーンが想定されます。
そのシーンで収納の広さを訴求できるのは、どんな表現か、の案を出していきます。

そしてスペーシアで使用されたクリエイティブが以下です。

送迎シーンでも特に面倒な雨天の日に、自転車も収納できるという訴求により
スペーシアの収納の広さを表しています。

このバナービジュアルとテキストによる訴求で、ユーザーは具体的な利用シーンとしてスペーシアの魅力を知ることができます。

いかがでしたでしょうか?

こういった流れで日々クリエイティブを考えることで、広告効果を改善することができます。

また、今回は1パターンのご紹介ですが、通常は何度も(1)~(3)の工程を繰り返し、いくつかのクリエイティブをテストするのがベストです。